プロが教えるイベリスの育て方|枯らさない切り戻しと夏越しの極意
園芸情報サイトやSNS上には、「イベリスは常緑だから一年中水を切らしてはいけない」「花をたくさん咲かせるために春先は肥料をたっぷり与えるべき」といった情報が散見されますが、これは日本の気候下では典型的な落とし穴です。
イベリスは「乾燥に極めて強く、加湿に極端に弱い」植物です。生育期の春であっても、土の表面が乾いてからさらに1〜2日待って水を与える「乾かし気味の管理」が株を強健に育てます。常に土が湿っている状態は、根を軟弱にし、夏越しの体力を奪う最大の要因となります。
また、肥料に関しても、過剰なチッ素分は葉ばかりが茂って花芽がつかなくなる「ツルボケ」を引き起こすだけでなく、茎が徒長して病害虫への抵抗力を著しく低下させます。「痩せ地で育つ野生種」の本来の姿を意識した控えめな施肥こそが、締まった美しい株姿を保つ秘訣です。