他人叩きで快楽を得る脳の罠!「正義中毒」の正体と抜け出す処方箋
実際にSNSでの過激な告発やバッシングに深くのめり込み、のちに自らの行動を悔いた元当事者たちの証言からは、中毒状態の生々しい実態が浮かび上がる。
大手掲示板やSNSで特定のインフルエンサー叩きに没頭していた40代男性は、当時の心境を次のように告白している。「朝起きてから寝るまで、ターゲットの粗探しをしていた。『こいつの嘘を暴いて世間に知らしめるのが自分の使命だ』と思い込んでいたが、今振り返れば、仕事のプレッシャーや孤独から逃げるための刺激を求めていただけだった。批判のリプライを飛ばし、賛同の『いいね』がついた瞬間の痺れるような快感が忘れられなかった」。
また、知恵袋やコミュニティフォーラムには「身内が正義中毒化して会話が成り立たない」という悲痛な相談が絶えない。ニュースを見るたびに激昂し、家族に対して自分の正義を押し付け、異論を唱えると「お前は悪を認めるのか」と罵倒される――。家庭内や職場における人間関係の崩壊という形で、実生活に深刻な実害が及んでいるケースは枚挙にいとまがない。