Saucy Dog「いつか」歌詞の意味と実話の真相|元カノへの後悔と誕生秘話
Saucy Dogの代表曲「いつか」が持つ圧倒的なリアリティの源泉は、作詞作曲を手掛けた石原慎也の完全な実体験にあります。音楽専門誌や過去のドキュメンタリー取材において、石原自身が「これはすべて僕の身に起きた本当の話」と公言している通り、フィクションの物語ではなく、1人の青年の痛恨の後悔から生まれたドキュメントです。
楽曲が制作された2015年末から2016年にかけて、Saucy Dogは結成時のメンバーが相次いで脱退し、石原が1人きりでバンドの看板を背負いながら大阪のライブハウスで孤軍奮闘していた極限の時期でした。アルバイトと音楽活動に追われ、生活も精神的にも余裕を失っていた当時の石原を献身的に支えていたのが、当時交際していた女性(元カノ)でした。
しかし、当時の石原は自身の夢や目の前の焦燥感に囚われ、彼女が注いでくれた愛情や気遣いを当たり前のものとして受け流してしまいます。結果として2人はすれ違い、関係は修復不可能な破局を迎えることとなりました。彼女が去って日常の静けさに直面したとき、石原は自分がどれほど身勝手で、かけがえのない存在を傷つけてしまったのかを痛感します。そのやり場のない悔恨と自責の念を、吐き出すようにノートに書き殴ったことで「いつか」の原型が産み落とされました。