ポプテピピック』花澤香菜の怪演はなぜ生まれた?竹達彩奈と語る配役の真相
原作者の大川ぶくぶが描く四コマ漫画の世界観は、そもそも脈絡のない不条理と毒気に満ちている。それを映像化するにあたり、アニメーション制作を担当した神風動画と音楽・プロデュースを手掛けたキングレコードの陣営は、前代未聞の「AパートとBパートでキャストを変える」という挑戦的な仕掛けを打った。
そのなかでも、花澤香菜の抜擢はファンに大きな驚きを与えた。普段の可憐な役柄からは想像もつかない怒号や、時事ネタを交えた過激なセリフ回し。しかし、そこには単なる出落ちに終わらせない確かな演技の軸が存在していた。配役の裏側には、クリーンなイメージを持つトップ声優にあえて暴れさせたいという制作陣の企みと、それを見事に受け止めて倍返しにしてみせた役者の度量があったのだ。