地震の横揺れと縦揺れはどっちが危険?長周期地震動の脅威と2026年最新対策

地震の横揺れと縦揺れはどっちが危険?長周期地震動の脅威と2026年最新対策とはどんな影響があるのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

地震が発生した際、地下深部の断層破壊面からは主に2種類の異なる実体波が四方八方へと放射されます。最初に地表へ到達するのが、進行方向に平行して疎密を繰り返す縦波の「P波(Primary Wave)」であり、その伝播速度は秒速約5〜7kmに達します。これがいわゆる初期微動と呼ばれる「縦揺れ」の正体です。上下にガタガタと突き上げるような振動を感じさせるものの、波自体のエネルギーは比較的小さい特徴を持ちます。

一方、P波から遅れて到達するのが、進行方向に対して垂直に地盤を歪ませる横波の「S波(Secondary Wave)」です。S波の速度は秒速約3〜4kmと遅いものの、地盤を左右に引き裂くようなせん断力を生み出します。このS波が引き起こす激しい振動こそが、被害を決定づける「主要動」です。気象庁が発信する緊急地震速報は、震源近くの観測点で検知したP波の波形データを瞬時に解析し、破壊力の大きいS波が各地へ到達するまでのわずかなタイムラグ(初期微動継続時間)を突いて警報を出しています。

地下深くで岩盤が水平や斜めにずれ動く際、地盤粒子には巨大な横方向の応力が蓄積されます。断層のずれ破壊そのものが本質的にせん断変形を伴う現象であるため、地表に到達する波のエネルギー比率は、縦揺れよりも横揺れ(S波)のほうがおよそ3〜5倍近く巨大になります。私たちが「地震の横揺れが起きる理由」を考える際、断層破壊が引き起こすせん断応力の解放プロセスそのものが横揺れの主源となっている事実を押さえておく必要があります。

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