名曲「聞こえますか」歌詞の真意とは?莉犬とハニワが描く涙の真相
インターネット上のQ&Aサイト等で頻繁に見受けられるのが、「この曲は一体誰が歌っていて、誰に向けた曲なのか?」という疑問です。この楽曲のルーツは、HoneyWorksが原作を手がけたTVアニメ『いつだって僕らの恋は10センチだった。』(2017年放送)に遡ります。公式発表資料によると、本作は2017年12月6日にリリースされた挿入歌であり、作中屈指の重要人物である芹沢春輝(CV:鈴村健一)の知られざる幼少期を描くために書き下ろされました。
春輝の幼少期役として歌唱・CVを担当したのは、当時「こいぬ」名義で活動していたアーティストの莉犬です。今やトップエンタテインメントグループへと飛躍した「すとぷり」のメンバーとして知られる莉犬ですが、本作ではあどけなさと脆さを併せ持つ少年の声を圧巻の情感で表現しました。制作陣であるHoneyWorksのGom氏やshito氏が紡ぎ出した繊細なメロディラインと、莉犬の胸を打つボーカルが見事に融合し、キャラクターソングの枠組みを遥かに超えたマスターピースとして完成した経緯があります。
劇中において、春輝には幼い頃に病で先立たれた映画監督志望の兄・芹沢千秋(CV:木村良平)が存在します。周囲から「天才」と慕われ、春輝にとっても絶対的な道標だった兄の急逝は、幼い心に癒えることのない巨大な空白を残しました。「誰の歌なのか」という問いの核心は、遺された弟(春輝)が、天国の兄(千秋)へ宛てて絞り出すように放った祈りの手紙である点に集約されます。