Won't Be Long誕生秘話!阿波踊りの元ネタと二人の現在

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音楽ファンの間で今なお語り草となっているのが、『WON'T BE LONG』の根底に流れる「日本の伝統芸能」と「ブラックミュージック」のハイブリッド構造です。楽曲冒頭から鳴り響く「OLY OLY OLY OH!」というパワフルなスキャットに続き、間奏やサビの熱気を最高潮に押し上げる「ヤットサー! ヤットヤット!」の掛け声。これは紛れもなく、徳島県を代表する伝統芸能「阿波踊り」の囃子言葉(はやしことば)そのものです。

生みの親であるBro.KORNは、過去の特番インタビューや回想録の中で、誕生のきっかけを極めて明快に語っています。当時、ソウルやR&B、ファンクに心酔していたコーンは、偶然耳にした阿波踊りのリズムに衝撃を受けました。阿波踊りの基本構造である強烈な「2拍子の跳ねるビート」、民衆が我を忘れて乱舞するトランス状態、そして掛け声によるコール&レスポンス。これらは自身が愛してやまないアメリカのブラックミュージックの熱気と完全に同調していると直感したのです。

タイトルの「WON'T BE LONG」は、英語の口語表現で「もうすぐだ」「待たせないよ」「すぐに戻る」を意味します。歌詞のストーリー自体は、夜の街へ繰り出す高揚感や恋人との待ち合わせ、夜明けまで踊り明かす都会的な情景を描いたもの。しかし、その根底には「阿波踊りの狂乱を現代のダンスフロアに持ち込む」という、極めて先鋭的かつ泥臭いミクスチャー精神が宿っていました。洋楽の単なる模倣に終始しがちだった当時のJ-POPシーンにおいて、土着の日本文化をブラックファンクへと昇華させたこの発想こそが、時代風化しない大衆アンセムを生み出した最大の勝因でした。

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