豊島園閉園後の庭の湯はどうなった?営業の真相と大人の温泉徹底解剖
庭の湯が他の温浴施設と決定的に異なる最大の特徴は、施設の中央に広大な「バーデゾーン」を配置している点です。水着を着用して利用するこのエリアは、性別を問わずカップルや夫婦、友人が同じ空間で健康増進とリラクゼーションを共有できる設計になっています。
バーデプールは、ドイツの伝統的な水治療法(クアハウス思想)に基づき、34度前後の不感温度帯に設定されています。腰や背中、足裏を刺激する各種ジェット水流やマッサージノズルが緻密に配置されており、日常のデスクワークや歩行による筋肉の緊張を自然に解きほぐしていきます。水着は持参可能ですが、館内でもレンタル水着(有料)が用意されているため、思いつきの来館でも問題ありません。
そして、サウナーたちを唸らせているのが、バーデゾーンから屋外庭園へと抜けた先に鎮座する「屋外フィンランドサウナ」です。名造園家・小形研三氏が手がけた1,200坪の清閑な日本庭園をガラス越しに臨み、四季折々の植栽を眺めながら入るサウナ体験は、都内では唯一無二のロケーションと言えます。
この屋外フィンランドサウナでは、専任スタッフによるアウフグース(熱波サービス)が毎日定期開催されています。熱せられたサウナストーンにアロマ水を注ぎ、立ち上る芳醇な蒸気を大型タオルでリズミカルに撹拌・送風する光景は圧巻です。柑橘系や森林系のアロマが室内に満ち、発汗が限界に達した後は、すぐ隣に設置された屋外冷水プールへ直行。そのまま庭園の木立を吹き抜ける風に吹かれての外気浴は、都心近郊とは思えない深い瞑想状態をもたらします。
さらに内湯エリアにも、男湯・女湯それぞれに高温サウナとアロマスチームサウナが完備されており、地下1,445メートルから汲み上げられたナトリウム‐塩化物強塩温泉の露天風呂と交互浴を楽しむことができます。塩分を豊富に含んだ「熱の湯」は保温効果が極めて高く、湯冷めしにくい泉質としても定評があります。