善逸のかっこいいシーン徹底解剖!覚醒の軌跡と鳥肌必至の名場面まとめ
我妻善逸という剣士の物語において、最大のクライマックスとなるのが元兄弟子・獪岳(かいがく)との一騎打ちです。原作屈指のドラマツルギーを誇るこの戦いは、善逸が真の英雄へと昇華する決定的な瞬間でした。
じいちゃん(桑島慈悟郎)の手紙に書かれていた哀しき理由
柱稽古の最中、善逸のもとに一通の手紙(雀のチュン太郎が運んできた報せ)が届きます。そこに記されていたのは、「育ての親であり師匠である桑島慈悟郎が、切腹して命を落とした」という絶望的な事実でした。
その理由は、愛弟子であった獪岳が上弦の壱・黒死牟に敗北した際、命惜しさに鬼となり、鬼殺隊を裏切ったことにあります。雷の呼吸の継承者から鬼を出してしまった責任を取り、じいちゃんは介錯人もいない状態で自ら腹を切り、苦しみ抜いて果てました。この報せを受けた瞬間、善逸のなかで「恐怖」は消え去り、「自らの手で兄弟子を討ち、落とし前をつける」という絶対的な覚悟へと変わりました。
二人の決定的な違いと独自開発した「漆ノ型 火雷神」
雷の呼吸において、獪岳は「壱ノ型(霹靂一閃)」以外の弐〜陸の型をすべて習得していたものの、基本である壱ノ型だけが使えませんでした。対して善逸は「壱ノ型」しか使えず、他の型は習得できませんでした。互いに補じ合い、二人で一つとして継承することを師匠は望んでいましたが、獪岳は善逸を激しく見下し、承認欲求に狂って鬼へと堕ちました。
鬼となった獪岳が血鬼術を付与した雷の呼吸で善逸を追い詰めるなか、善逸は最初から最後まで一人で創り上げた自分だけの型――「漆ノ型 火雷神(ほのいかづちのかみ)」を放ちます。視認不可能な超スピードで龍の雷光を纏い、獪岳の首を一瞬で両断したこの技は、「いつか獪岳と肩を並べて戦いたかった」という善逸の切ない願いから生まれた奥義でした。