羽田空港衝突事故の真相と交信記録|奇跡の脱出と2026年の安全策
事故が発生したのは2024年1月2日午後5時47分頃、羽田空港のC滑走路(16R)でした。新千歳空港発のJAL516便(エアバスA350-900型機)が着陸した直後、滑走路上に進入していた海上保安庁羽田航空基地所属の「みずなぎ1号」(ボンバルディアDHC-8-315型機)の機体後部と激突しました。
JAL機は機体下部から激しい炎を上げながら滑走路上を約1キロメートル滑走して停止。機内には煙が充満し、緊迫した状況に包まれました。一方の海保機は衝突の衝撃で大破・炎上し、機長を除く搭乗員5名が殉職するという極めて痛ましい結果となりました。
当時の羽田空港は日没後の暗闇に包まれており、着陸態勢に入っていたJAL機のパイロットからは、滑走路上に静止していた小型の海保機を視覚的に捉えることが極めて困難な状況でした。なぜ進入してはならない滑走路に2機が同時に存在してしまったのか、その真相究明は両機と管制塔の間で交わされた通信の検証から本格化しました。