広辞苑の最後の言葉は「ん」じゃない?衝撃の結末と最新版の真相を徹底解説
国語辞典の巻末事情は、出版社や辞書の種類によって大きく異なります。ライバル関係にある三省堂の『大辞林』や、小型国語辞典の代表格である『新明解国語辞典』と比較してみると、それぞれの編集方針の違いが鮮明に浮き彫りになります。
中型国語辞典の双璧とされる三省堂の『大辞林』において、最後の言葉となっているのは「ん・ぼう(ン坊)」です(「甘えん坊」「暴れん坊」などの接尾語的表現)。大辞林では見出し語の採録方針や配列基準において、接尾語的な語彙も独立した見出しとして手厚く拾い上げるため、広辞苑の「んとす」よりも五十音順で後ろに位置する語が末尾に来ています。
一方、他の小型辞典では、撥音としての「ん」そのものを最終項目として配置しているケースも少なくありません。辞書ごとの最後の言葉を比較すると、以下のようになります。
・『広辞苑』(岩波書店):「んとす」(文語助動詞表現)
・『大辞林』(三省堂):「ん・ぼう」(接尾語)
・一般的な小型国語辞典:「ん」(感嘆詞・仮名解説)または「ん・だ」(方言助動詞など)
どの言葉を独立した見出し語として認めるかという編集方針の差異が、そのまま「辞書の最後の1語」の違いとなって現れているのです。