『佐賀のがばいばあちゃん』なぜ今心に刺さる?島田洋七の教訓と現在
物語の舞台は昭和30年代の佐賀県。主人公の昭広(島田洋七さんの本名)は、広島で居酒屋を営む母の苦しい家計を助けるため、わずか小学2年生で佐賀の祖母・おさのさんの元へ預けられます。見知らぬ土地、築100年以上のあばら家で始まった祖母との二人暮らしは、想像を絶する極貧生活でした。
しかし、そこで待っていたのは暗く惨めな日々ではありませんでした。掃除婦として働きながら昭広を育てる祖母は、驚くべき生活の知恵と独自の哲学を持っていたのです。題名にある方言「がばい」は、佐賀弁で「ものすごく」「大変な」という意味を持ちます。つまり「がばいばあちゃん」とは、「ものすごい(素晴らしい)おばあちゃん」という最上級の敬意と親しみを込めた表現なのです。