自民党・高市早苗の現在地|総裁選後の動向と保守再結集の真相
高市氏の政治的出自は、松下政経塾第5期生に遡ります。テレビキャスターを経て1993年の衆議院議員選挙で初当選を果たして以来、衆院当選回数は9回を数えます。通算在任期間が歴代最長となった総務大臣(約4年4ヶ月)や、岸田政権下での経済安全保障担当大臣など、内閣の要職を歴任してきた実務派としての側面は、彼女の大きな強みです。
彼女の政策体系の根幹をなすのは、「国力強靭化」を主眼に置いた積極財政論(いわゆるサナエノミクス)と、サプライチェーンや先端技術の流出を防ぐ経済安全保障体制の確立です。プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化目標に囚われず、次世代エネルギー(核融合や小型モジュール炉)、サイバー防衛、創薬、人工知能(AI)などの戦略分野に大胆な国家投資を行うべきだとする主張は、保守系エコノミストや製造業関係者から高い評価を得ています。