子宮内膜が厚い原因とは?がんの疑い・妊娠への影響と検査の基準を解説
超音波画像上で内膜が肥厚して見える場合、鑑別すべき主な疾患は「子宮内膜ポリープ」「子宮内膜増殖症」「子宮体がん」の3つに大別されます。それぞれの病態と危険度は明確に異なります。
まず頻度として多いのが子宮内膜ポリープです。子宮内膜ポリープ 違いとして知っておくべき点は、内膜組織がキノコ状やイボ状に局所突出した良性腫瘍であることです。超音波では内膜全体が分厚くなっているように見えることがありますが、実際には単発または多発した茎を持つポリープであることが珍しくありません。自覚症状として過多月経や不正出血を引き起こすものの、悪性化する確率は1%未満と低率です。
次に警戒が必要なのが子宮内膜増殖症です。これは、エストロゲンの刺激がプロゲステロンによって適切に抑制されず、内膜全体が異常に分厚く増殖してしまう疾患です。増殖症は細胞の顔つきによって「異型なし」と「異型あり(子宮内膜異型増殖症)」に分類されます。細胞の異型を伴わない場合は良性にとどまり、黄体ホルモン製剤による内科的治療で改善するケースが大半です。しかし、核の形が崩れた「異型増殖症」と診断された場合、放置すると数年で20〜30%前後が子宮体がんへ進行すると報告されており、前がん病変として扱われます。
そして最も早期発見が求められるのが子宮体がん(子宮内膜がん)です。子宮頸がんと異なり、子宮の奥深くにある内膜から発生します。特に不正出血 子宮内膜肥厚の組み合わせが確認された場合、悪性腫瘍を真っ先に除外しなければなりません。子宮体がん患者の約90%が不正出血を自覚症状として訴えており、「茶色いおりものが続く」「生理以外の出血がある」といった兆候は、身体からの切実な警告サインです。
とりわけ警戒が必要なのが、閉経後の女性です。閉経後 子宮内膜 厚い 原因の多くは、萎縮して通常4mm以下(厳格には3mm以下)に保たれるはずの内膜が、肥満組織からの微弱なエストロゲン変換や、卵巣・副腎由来のホルモン、さらには子宮体がんの発生によって異常肥厚することにあります。閉経後に5mm以上の内膜肥厚が見つかった場合は、症状の有無を問わず直ちに細胞診や組織診へ進むのが医学界の鉄則です。