中森明菜『サザン・ウインド』誕生秘話!玉置浩二が託した名曲の真実
中森明菜の『サザン・ウインド』の歌詞は、南国のテラス席で巻き起こる男女の刹那的な駆け引きを鮮烈に描き出しています。南風(サザン・ウインド)が吹き抜ける異国のリゾートホテルで、見知らぬ男性からテーブル越しにカクテルを贈られるところから物語は動き出します。
「ココナツ・クローブの 薫るスコール」「あいまいな パッショネート」といった印象的なワードが散りばめられ、聴く者を一瞬で熱帯夜のリゾートへと誘います。特にサビに登場する「左胸の 射手座の アザ」というフレーズは、相手の素性を謎めかせると同時に、危険な大人の情熱を感じさせる名フレーズとして語り継がれています。
ただ甘いだけのサマーソングではなく、相手の誘いに乗りながらも心の内を見透かされないようにクールに振る舞う女性の心理描写が秀逸です。当時18歳だった中森明菜が、背伸びをしすぎることなく、どこか気だるげでアンニュイな色気を漂わせながら歌い上げることで、歌詞のリアリティが劇的に高まりました。