中国と創価学会の知られざる密約:池田提言から公明党外交の深層へ
1968年9月8日、創価学会の第3代会長であった池田大作氏は、学生らを前にした講演で「日中国交正常化提言」を発表した。当時の日本社会において、中国を正式な国家として承認し、国連加盟を支持することは政治的に極めて大きなリスクを伴う発言だった。だが、池田氏は中国の孤立化を防ぎ、アジアの平和的共存を模索すべきだと強く主張した。
この提言は瞬く間に北京の指導部にも伝わり、冷戦下の孤独な国際情勢に置かれていた中国側に強烈なインパクトを与えた。国家間の公的チャネルが完全に途絶えていた時代、民間側から投じられた一石が、のちの公式な国交正常化へとつながる歴史の動線を引いたことは紛れもない事実である。