照ノ富士と尊富士を育てた師匠の真髄!伊勢ヶ濱部屋が誇る最強育成術
青森県木造町出身の旭富士正也(あさひふじ まさや)は、しなやかな体躯と類稀な取り口で平成初期の土俵を彩った。横綱昇進に至る道筋は決して平坦ではなく、幾度もの怪我や病魔との戦いを余儀なくされた。しかし、どんな窮地に陥ろうとも土俵際で残す粘り腰と、相手の力を利用して引き落とす鮮やかな技は、観客の心を掴んで離さなかった。
現役時代の土俵で見せた冷静沈着な判断力と、土俵下に降りた際に見せる不屈の精神。その経験こそが、現在の指導者としての太い骨格を形成している。自身が苦難を乗り越えて横綱の頂を極めたからこそ、弟子が直面する壁の高さや痛みを誰よりも深く理解できるのだ。