昭和を沸かせたバトンガール!五輪とパレードに舞う昭和レトロ秘話
昭和のバトンガール文化が全国的な知名度を誇る決定的な転機となったのは、間違いなく1964年東京オリンピック開会式だった。世界各国の代表団が集う国立競技場のフィールドで、精鋭たちによるマーチングバンドと一体になったパフォーマンスが披露された。完璧に同調したステップと幾何学的なフォーメーションは、戦後復興を終えて国際社会へ堂々と復帰した日本の「新時代」を強烈にアピールした。
スタジアムを埋め尽くした観客だけでなく、白黒テレビのブラウン管越しに目撃した全国のお茶の間もその美しさに息をのんだ。バトンの回転一つひとつに込められた精度と、行進のスピード感。これを機に、全国の小中学校や高校、企業や自治体でチームが次々と結成され、若者たちの憧れの標的となったのである。