原嶋屋総本家が160年愛される本当の理由を徹底解説
原嶋屋総本家が160年愛される本当の理由を徹底解説の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。
群馬県内に数ある名物菓子の中でも、独特の存在感を放つ焼きまんじゅう。その原点は、江戸時代末期の安政4年に初代・原嶋半右衛門が考案した製法にあります。当時の上州(群馬県)は養蚕や製糸業が盛んで、農作業や織物仕事の合間に手軽にエネルギーを補給できる主食兼おやつとして重宝されました。これこそが、現在まで脈々と受け継がれる群馬の焼きまんじゅう発祥の歴史的ルーツです。
多くの初見者を驚かせるのが、その生地の構造です。一般的な温泉まんじゅうのように小豆餡が詰まっているわけではなく(後年誕生した餡入りもありますが、元祖は「餡なし」)、小麦粉と米麹(甘酒)を用いて発酵させた蒸しパンに近い素朴な生地がベースとなっています。このふわっと軽やかな食感の生地を竹串に刺し、炭火で素焼きにした後、黒砂糖や水飴を練り込んだ特製味噌ダレを刷毛で何度も重ね塗りしながらじっくりと焼き上げます。
店内の焼き場で立ち上る煙の香ばしさは、訪れた者の食欲を瞬時に刺激します。焦げた味噌のほろ苦さと、後を引くコクのある甘み。この絶妙な調和こそ、原嶋屋総本家が幕末から現在に至るまで看板を守り続けてこられた最大の理由と言えます。