映画凶悪のモデル上申書殺人事件!首謀者先生の正体と犯人の現在
告発から20年以上、判決確定から10年以上が経過した現在、当事者たちはどのような状況に置かれているのでしょうか。
首謀者とされた「先生」こと三上静男受刑者は、一審の水戸地裁、二審の東京高裁ともに無期懲役判決を受け、2014年に最高裁で上告が棄却されて刑が確定しました。現在も刑務所に服役中ですが、彼は獄中において一貫して「自分は後藤死刑囚の狂言に嵌められた冤罪である」と主張を続けています。支援者を通じて再審請求の手続きを模索するなど、現在に至るまで自らの罪を一切認めていません。
一方、事件を告発した後藤良次死刑囚は、別の強盗殺人事件ですでに死刑が確定していたため、本事件での余罪立件(懲役20年の判決)を経た後も、東京拘置所において死刑囚としての勾留が続いています。高齢となった現在も刑は執行されていません。彼が命を賭してまで三上を告発した動機について、当時の特番インタビューや手記の記述を照合すると、純粋な贖罪意識などではなく、極めて激しい「個人的な裏切りへの報復」であったことが明白です。
後藤は、三上の指示で数々の殺人を実行してきたにもかかわらず、自分が別の事件で逮捕された途端、三上が約束していた組の維持費や家族への生活支援を即座に打ち切り、手に入れた数千万円単位の裏金を独り占めしたことに激怒していました。「自分だけが死刑になり、甘い汁を吸った先生がシャバで贅沢に暮らしていることなど絶対に許せない」という執念が、あの凄惨な告発状を生み出した原動力でした。