【医師解説】ガム誤飲で「胃に7年残る」噂の真偽と必要な応急処置
一方で、あらゆるケースで無害と断定できるわけではない。医療現場における異物誤飲の事例を分析すると、特定の条件下では重篤な障害を引き起こす危険性が潜んでいる。
厚生労働省の事故情報や救急搬送データによれば、とりわけ小さなお子様や高齢者の異物誤飲には厳重な注意が必要だ。たとえば、大量のガムを一気に飲み込んだり、コインや小さな玩具、あるいは髪の毛などの異物と一緒に呑み込んでしまった場合、胃や腸の中でそれらが結合して巨大な塊(異物胃石)を形成することがある。
このような塊が狭い腸管に詰まると、食物やカスの通行が完全に阻害される消化管通過障害を引き起こし、最悪の場合は腸閉塞へと発展する。発熱や激痛を伴う腸閉塞に陥った場合、内視鏡による摘出や外科手術が必要となるケースもゼロではない。