形成外科とは?整形や美容との違い・保険適用の真実を徹底解説
大学病院などの大病院だけでなく、街のクリニックの形成外科でも日常的に多くの患者が訪れる身近な症例が存在します。
代表格が粉瘤(アテローム)の手術です。皮膚の下に袋状の構造ができ、老廃物が溜まって徐々に大きくなる良性腫瘍で、放置すると細菌感染を起こして激しい痛みを伴う場合があります。形成外科では、できるだけ小さな切開創から袋ごと完全に摘出する「くり抜き法」や繊細な縫合技術を用い、傷跡を最小限に抑える保険手術を行います。
また、中高年以降に増える眼瞼下垂症の保険診療も形成外科が得意とする分野です。加齢やコンタクトレンズの長期使用でまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)が緩み、視界が狭くなったり頭痛・肩こりを引き起こす病態です。視覚障害を伴う機能的な問題と診断されれば保険適用となり、筋肉を縫い縮める手術によってまぶたの開きを改善します。
さらに、ほくろ(母斑)の除去も、日常生活で擦れて出血したり、悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が必要な場合には保険診療の対象です。過去の手術や事故で残ってしまった傷跡の修正(瘢痕形成術)についても、ひきつれによる運動障害がある場合や、明らかな変形を伴うケースでは保険の枠組みで治療が進められます。