下の血圧が高い原因と病気リスク|上が正常でも放置厳禁な改善策とは
日本高血圧学会が策定している『高血圧治療ガイドライン』において、血圧の判定区分は明確に定義されています。診察室で測定した場合、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧の基準値である90mmHg以上を満たすと「高血圧」と診断されます。家庭でリラックスして測る家庭血圧の場合は基準がさらに厳しく、収縮期135mmHg以上、または拡張期85mmHg以上で高血圧域とみなされます。
医学的には、上が正常で下だけが高い状態を「孤立性拡張期高血圧(IDH)」と呼びます。健診で「下だけ引っかかった」と軽く受け流す受診者が後を絶ちませんが、下の血圧90以上の危険性は極めて深刻です。末梢の細動脈に持続的な高圧がかかり続けると、血管の内皮細胞が傷つき、コレステロールなどのプラークが沈着して下の血圧が高い原因と動脈硬化が加速度的に進行していきます。
心臓自体に酸素と栄養を送る冠動脈は、他の臓器と異なり「心臓が拡張して緩んでいる時間帯」に血液が流れ込みます。拡張期血圧が異常に高いということは、心臓が休むべきタイミングで過度な負荷を受け止めていることを意味し、将来的な狭心症や心不全を招く温床となるのです。