夏の俳句の季語総まとめ!意外な言葉から宿題の作り方・名作まで
歴史に名を残す俳人たちは、夏の季語を使ってどのような名句を残したのでしょうか。江戸時代の巨匠・松尾芭蕉をはじめとする名句を鑑賞しながら、季語が果たす役割を紐解きます。
◆ 松尾芭蕉の夏の代表作
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」(季語:蝉)
山形県の立石寺(山寺)で詠まれた芭蕉の最高傑作の一つです。鳴り響くセミの声がかえって周囲の深い静けさを際立たせるという、聴覚と視覚が見事に融合した名句です。
「五月雨を あつめて早し 最上川」(季語:五月雨)
『おくのほそ道』に収められた一句。降り続く梅雨の雨を集めて、ごうごうと水量を増して流れる最上川の圧倒的なダイナミズムを、勢いのある言葉運びで描いています。
◆ 近代俳人の名作鑑賞
・高浜虚子:「遠山に 日の当たりたる 枯野かな」と並び有名な夏の名句「去年今年 貫く棒の 如きもの」など、季節の本質を捉えた作風が特徴です。
・山口誓子:「夏の河 赤き鉄鎖の 伸びゆくも」
近代的な風景と夏の色彩対比をシャープに切り取った、モダンな名句として高く評価されています。