香川真司の現在地と伝説の軌跡|マンU制覇から2026年の真実
インターネット上の掲示板やSNSでは、マンチェスター・ユナイテッドでのファーガソン監督退任以降のキャリアを指して「欧州で失速した」「挫折した」と短絡的に語られるケースが散見されます。しかし、現場のフットボール関係者や現地ジャーナリストの評価はまったく異なります。
マンチェスター・ユナイテッドにおいて、後任のデイヴィッド・モイーズ監督はサイドからの単純なクロス戦術を好んだため、中央でのコンビネーションを得意とする香川の特長とは構造的な戦術不一致が生じました。それでも、UEFAチャンピオンズリーグのレバークーゼン戦(5-0)でトップ下としてピッチを完全支配し、英紙『ザ・ガーディアン』等でマン・オブ・ザ・マッチ級の高評価を受けた事実は見逃せません。
また、ドルトムント復帰後もトーマス・トゥヘル監督のもとで年間公式戦13得点12アシストを記録するなど、欧州の最前線で長年にわたり数字を残し続けました。スペイン2部のレアル・サラゴサやベルギーのシント=トロイデンでのプレーも、決して妥協ではなく「欧州で挑戦し続ける」という強いプロフェッショナリズムの表れでした。異国の異なるフットボール文化に適応し続けた足跡は、むしろ日本人選手のキャリアモデルとして極めて高い価値を持っています。