【五摂家筆頭】名門・近衛家の現在は?華麗なる末裔と家系図の真相を徹底解説
現在の近衛家を率いる第32代当主が近衛忠煇(ただてる)氏です。忠煇氏は1939年(昭和14年)、元熊本藩主細川家の第17代当主・細川護貞氏と、近衛文麿の次女・温子氏の間に次男(幼名・細川護煇)として誕生しました。後に近衛文麿の長男・文隆氏がシベリア抑留中に急逝したため、文麿の妻・千代子刀自の強い希望により、外孫にあたる忠煇氏が近衛家の養子となり家督を継承しました(元首相の細川護煕氏は実兄にあたります)。
忠煇氏の功績として国内外で最も知られているのが、日本赤十字社における長年の人道支援活動です。学習院大学卒業後、赤十字思想に深く共鳴した忠煇氏は日本赤十字社に入社。副社長を経て第14代社長に就任し、2009年にはアジア人初となる国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の会長にも選出されました。東日本大震災をはじめとする国内外の災害対応の陣頭指揮を執り、世界の被災地・紛争地へ直接足を運んだ実績は国際的に高く評価されています。
また、忠煇氏の妻である近衛甯子(やすこ)氏は、昭和天皇の末弟である三笠宮崇仁親王の長女(旧名・甯子内親王)です。この婚姻により、近衛家と皇室の関係は現代においても極めて近い親戚関係として維持されており、宮中儀式や私的な交流の場においても両家の絆は厚く保たれています。社長退任後の現在も、日本赤十字社名誉社長や陽明文庫理事長として、静かにその責務を果たし続けています。