無期雇用派遣と正社員は何が違う?「やめとけ」と言われる3つの真相

無期雇用派遣と正社員は何が違う?「やめとけ」と言われる3つの真相に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

無期雇用派遣と一般企業の正社員を比較する上で、最も混同しやすいのが「誰とどのような雇用契約を結んでいるか」という法的枠組みです。無期雇用派遣は「常用型派遣」とも呼ばれ、派遣元となる派遣会社と期間の定めのない労働契約を結びます。一方、一般的な正社員は勤務先企業そのものと直接雇用契約を締結しています。この構造の違いが、日々の待遇や生涯賃金に決定的な差を生み出します。

厚生労働省の賃金構造基本統計や主要派遣各社の公開求人データをもとに、無期雇用派遣と直接雇用の正社員における主要待遇の違いを整理しました。

比較項目無期雇用派遣(常用型派遣)直接雇用の正社員(一般企業)編集部の見解・格差のポイント平均年収の目安300万〜380万円前後
(月給20万〜25万円程度が中心)430万〜520万円前後
(民間給与実態統計の全体平均)派遣料金からのマージン控除があるため、同年齢でも年収で100万〜150万円以上の開きが生じやすい。ボーナス(賞与)年10万〜40万円程度
(寸志〜基本給1ヶ月分未満が多い)基本給の2〜4ヶ月分
(業績連動で支給)「賞与あり」と表記されていても実態は寸志レベルにとどまる求人が目立つ。退職金の有無原則なし、または極少額
(退職金前払い分が時給に含まれる形式が大半)あり(中堅・大企業で1,000万〜2,000万円規模)生涯賃金ベースで数千万円単位の差がつく最大のボトルネック。昇給・評価体系極めて緩やか(年千円単位〜頭打ち)役職・業績・勤続に応じた階段的昇給派遣先での評価が派遣元の給与査定に直結しにくく、モチベーション維持が困難。雇用保障・待機時給与雇用継続(待機中は基本給の60〜100%を支給)自社事業の継続に基づく強い雇用保障契約終了時も即失業とはならないが、望まぬ配属先を迫られる心理的リスクがある。

無期雇用派遣の年収やボーナスの格差は、制度上の仕組みに起因しています。派遣先企業が派遣会社に支払う「派遣料金」の中から、派遣会社のマージン(運営費・営業利益・各種社会保険料等)が差し引かれた残りが労働者の手元に届くため、同等の業務をこなしていても直接雇用の正社員と同等の報酬水準に達することは構造上極めて困難です。さらに退職金の有無に関しても、「同一労働同一賃金」の労使協定方式において時給単価に数パーセント上乗せして処理するケースが多く、定年時にまとまった資産を形成するのは困難を極めます。

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