元巨人投手がなぜ大成功?讃岐うどん條辺が大行列を呼ぶ理由と現在の真相
東武東上線上福岡駅の改札を出て店舗へ向かうと、まず視界に飛び込んでくるのが、生成りの生地に濃紺の文字で「條辺」と書かれた風格ある暖簾です。この文字を揮毫したのは、條辺氏の恩師である長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督です。
2008年の独立開業時、條辺氏が手紙で開業の報告と暖簾への揮毫をお願いしたところ、脳梗塞のリハビリ中であった長嶋氏が自ら筆を執り、力強い字体で愛弟子の新たな門出を祝福しました。暖簾の右下には「長嶋茂雄」の署名と落款がしっかりと刻まれており、訪れる巨人ファンや野球愛好家が思わず背筋を伸ばすスポットにもなっています。しかし、この暖簾の重みに甘えることなく、條辺氏は味のクオリティでその期待に応え続けてきました。
店舗で提供されるメニューは、讃岐うどん本来の魅力をストレートに伝える構成となっています。なかでも看板となっているおすすめ人気メニューが以下の品々です。
- 冷やしぶっかけうどん:店主の技術が最も顕著に現れる一杯。流水でしっかりと締められた麺は、外側が滑らかで中心部に力強いグミのような弾力があります。いりこが香る上品なぶっかけ出汁と薬味(ネギ、おろし生姜、レモン)の相性が抜群です。
- 生醤油うどん:本場香川から取り寄せる専用の出汁醤油を回しかけ、すだちを絞ってシンプルに味わうスタイル。小麦の豊かな香りと麺のコシそのものをダイレクトに堪能できます。
- かけうどん(温):瀬戸内海産の最高級いりこ(煮干し)を贅沢に使用し、昆布や削り節で奥深いコクを引き出した黄金色の出汁が主役。関東風の濃口醤油出汁とは一線を画す、身体の芯まで染み渡る澄んだ旨味が特徴です。
- 名物トッピング天ぷら:カウンター脇に並ぶ揚げたての天ぷらは、特大のちくわ天、半熟たまご天、とり天など常時10種類以上。衣はサクサクとして油切れが良く、出汁に浸しても重くなりません。