福島原発で消防士死亡の噂は本当か?放水隊員の真相と事故現場の記録
原子炉建屋の水素爆発によって冷却機能を喪失し、崩壊熱による大規模メルトダウンの危機に瀕していた福島第一原発3号機および4号機に対し、国は警察の機動隊高圧放水車、自衛隊の大型ヘリコプター(CH-47)および消防車、そして東京消防庁の特殊車両による連続放水作戦を決断しました。
自衛隊機による上空からの決死の散水に続き、地上からの主力を担ったのが東京消防庁のハイパーレスキュー隊でした。屈折放水塔車やスーパーポンパー(遠距離大量送水システム)を駆使し、岸壁から約800メートル離れた海水を汲み上げて原子炉建屋めがけて毎分約3トンの海水を放水し続けました。
現場では、隊員一人ひとりに積算線量計(APD)が装着され、アラームが設定値に達した段階で即座に交代する厳格なローテーションが徹底されました。東京消防庁の公表記録によると、活動に従事した隊員の中で最大被曝線量は約27.05ミリシーベルトであり、法律で定められていた当時の緊急作業時被曝限度(100ミリシーベルト、のちに特例で250ミリシーベルトへ引き上げ)を大幅に下回る水準で任務を完遂しています。