統合失調症と双極性障害の違いとは?誤診の罠と見分け方を徹底解説
統合失調症と双極性障害の根本的な違いを理解する鍵は、「どの精神機能に主たる障害が生じているか」を整理することにあります。
統合失調症は、主に脳内の情報処理ネットワークの失調により、思考、感情、行動を統合する能力が低下する疾患です。症状は、幻覚や妄想、支離滅裂な発言が目立つ陽性症状と、感情の平板化、意欲の減退、社会的引きこもりといった陰性症状、さらに注意力や記憶力が低下する認知機能障害に大別されます。
対して双極性障害(従来の躁うつ病)は、気分(感情)のエネルギーが異常に高揚する「躁状態(または軽躁状態)」と、著しく落ち込む「うつ状態」を慢性的に繰り返す気分障害です。双極性障害には、社会生活に支障をきたす激しい躁状態を伴う双極性障害I型と、本人は好調と感じる程度の軽躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害II型が存在し、その病態の波の振れ幅にもグラデーションがあります。