宿題・テスト全廃の麹町中、改革の「その後」と公立教育の現在地

宿題・テスト全廃の麹町中、改革の「その後」と公立教育の現在地を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。

工藤元校長が著書『学校の「当たり前」をやめた!』で明かした思想の根底にあるのは、「手段の目的化」に対する強烈な違和感だった。出されること自体が目的化した宿題、範囲を一夜漬けで丸暗記して終わる定期テスト。それらは本当に子供たちの生きる力になっているのかという問いかけである。

定期テストを全廃した同校では、学習の成果を測る手段として小テストややり直し制度が導入された。結果として起きたのは、成績に対する生徒自身の「当事者意識」の変化だ。一度失敗してもやり直せる仕組みは、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を育むこととなった。

もちろん、すべてが順風満帆だったわけではない。自律的に学習を進められない生徒への個別フォローや、保護者の不安解消といった課題は常に現場に横たわっていた。しかし、一律の強制を排除したことで、真の意味で手厚い個別指導へリソースを割くことが可能になったという事実は見逃せない。

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