水疱瘡なのに水泡にならない症状とは?症例写真とあせも判別
水疱瘡なのに水泡にならない症状とは?症例写真とあせも判別の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
皮膚科や小児科の窓口に持ち込まれる症例写真を分析すると、軽症例の発疹は驚くほど静かだ。典型的な水疱瘡のような「水を含んだ透き通るドーム状の水ぶくれ」は影を潜め、数ミリ程度の薄い紅斑や小さな丘疹が胸元や背中、顔まわりに点在するにとどまる。写真越しでは専門医でさえ一瞬判断に迷うほど、その外観は一般的な夏場のあせも(汗疹)やダニによる虫刺されと酷似している。
なぜ水ぶくれ化しないのか。その最大の理由は、体内に存在する中和抗体が出現したウイルスを急速に鎮圧するからだ。発熱も微熱程度で終わるか、あるいはまったく熱が出ないケースも珍しくない。しかし、見た目が軽微であっても体内では確かにウイルスが排出されており、周囲の未接種者や免疫力の低下した高齢者へ感染を広げるリスクは十分に残されている。軽症だからといって油断は禁物だ。