実写Casshernなぜ「ひどい」と言われるのか?賛否の真相
原案となったのは、1973年にタツノコプロが制作した伝説的TVアニメ『新造人間キャシャーン』だ。公害が生んだロボット軍団と、人間を捨てて「新造人間」となった主人公キャシャーンの孤独な戦いを描いた金字塔である。
映画『CASSHERN』は、この原作が持っていた悲劇性を大幅に増幅させた。単なるロボットアニメの実写化にとどまらず、架空の大戦直後の世界観を舞台に据えたスタイリッシュなSF映画へと昇華。国家の思惑や遺伝子操作技術、差別と迫害という重層的なテーマを取り入れ、徹底したダークファンタジーとして再構築したのだ。
原作の「孤独なヒーロー」というモチーフを崩さず、より現代的かつ普遍的な「暴力の不条理」へとアレンジした挑戦。これこそが、昭和のアニメファンと平成の映画ファン双方に強烈な爪痕を残した理由である。