勝新太郎の息子・鴈龍の壮絶人生と真実!中村玉緒との知られざる絆
彼の運命が大きく暗転したのは1988年12月のことである。父が監督・主演・制作を務め、勝プロダクションの復活を賭けた大作、映画『座頭市』(1989年版)の撮影現場で痛ましい殺傷事故が発生した。殺陣の撮影中、鴈龍が手にした真剣が誤って殺陣師の首を深く傷つけ、死亡させてしまったのだ。
現場で使用されていたのは、演出上のリアルさを追求する父・勝新太郎の意向で用意された本物の日本刀だった。事故の法的・道義的責任と精神的ショックは、デビュー間もない若者にとってあまりにも過酷な重圧として襲いかかった。警察の捜査が行われ、父も会見で深々と頭を下げたが、世間の批判の矛先は若き役者へも容赦なく向けられ、彼の精神に消えることのない深い傷を残した。