【山が一夜で消滅した惨劇】二又トンネル爆発事故から81年…147人が犠牲になった戦後最大級の爆発事故と現代に刻む防犯・防災の教訓
この事故による犠牲者は死者147名、負傷者149名にのぼり、周辺の集落における被害は壊滅的だった。倒壊・焼失した民家は135戸。一瞬にして家族全員を失った家庭も少なくなかった。
爆発によって吹き飛ばされた岩塊や巨大な土砂は、時速数百キロメートルに達するスピードで麓の集落を直撃した。数トンもある巨大な岩片が家屋の屋根を突き破り、寝床にいた人々を襲った。救護活動も困難を極め、通信網が途絶した中で地元の警防団や生存者が素手で土砂を掘り起こす作業が連日続いた。
終戦を迎え、命からがら帰還した兵士や、これから復興に向けて歩み出そうとしていた人々の未来が、たった一度の爆発で残酷に奪われたのだ。