山本五十六の死因は即死か自決か?検死記録が暴く海軍甲事件の真相
Q1:山本長官はなぜ防空体制が万全でない前線視察を強行したのですか?
A1:当時、ソロモン方面の航空戦(い号作戦)が一応の区切りを迎え、長官自ら最前線で戦う将兵の士気を鼓舞する必要性を強く感じていたためです。幕僚からは危険すぎるとして激しい反対意見が出ましたが、長官自身の「前線の苦労を分かち合う」という愚直な責任感が、結果として米軍の罠に飛び込む形となってしまいました。
Q2:遺体発見時、自決用の拳銃は握られていなかったのですか?
A2:握られていませんでした。長官の手には軍刀が添えられていましたが、これも前述の通り捜索隊が遺体を発見した後に整えたものです。所持していた拳銃はホルスターに収まったままであり、自決説の根拠となる物証は一切現場から採取されていません。
Q3:山本機を撃墜した米軍パイロットは誰として認定されていますか?
A3:長年、トーマス・ランフィア大尉とレックス・バーバー中尉の間で撃墜の栄誉を巡る論争が続きました。しかし戦後の機体残骸調査や空戦機動の解析により、現在ではバーバー中尉が一式陸上攻撃機へ致命的な射撃を与えた単独撃墜者、あるいは主たる撃墜者であるという見解が日米の軍事史研究者間で定着しています。