サザン『イエローマン〜星の王子様〜』はなぜ封印?黒歴史の真相を徹底解説
インターネット上の掲示板やSNSでは、「イエローマンはバンド内の不和が原因で封印された」「歌詞に放送コードスレスレの過激な隠しメッセージがあったため黒歴史化された」といった根拠のない都市伝説がしばしば散見されます。しかし、一次資料や当時のレコーディング現場の証言を辿ると、これらは明らかな事実誤認であることが分かります。
実際にはメンバー間の空気は極めて前向きであり、新たなデジタルサウンドの導入に対して全員が意欲的にセッションへ参加していました。封印の理由は政治的なトラブルや内紛などではなく、「ドームツアーの開幕専用として役割を全うした特殊な機能曲だったこと」、そして「桑田自身が商業的敗北を痛感し、ステージで披露する必然性を失ったこと」という極めて純粋な音楽的判断に基づいています。
また、本作を語るうえで見逃せない重要な盲点が、イエローマン星の王子様 カップリング 夏の日のドラマの存在です。表題曲の狂気とは180度対照的に、ベーシストの関口和之がリードボーカルを務めたこのカップリング曲は、極めて叙情的でハートウォーミングな極上のサマーポップに仕上がっています。熱心なファンの間では「むしろカップリングの『夏の日のドラマ』こそが真のA面」「関口さんのボーカル曲の中でも最高傑作」と絶賛されており、過激な表題曲と穏やかなB面という絶妙なコントラストにこそ、当時のバンドの懐の深さが凝縮されています。