東映任侠映画を彩った伝説の名優たち!昭和スターの裏話と歴史の真相
男たちの血生臭い世界に鮮烈な美しさを持ち込んだのが、藤純子(現・富司純子)主演の『緋牡丹博徒』シリーズです。
背中に緋牡丹の刺青を背負い、仁義を切る女渡世人「緋牡丹のお竜」の気品に満ちた美しさは社会現象となりました。男社会の任侠世界において、決して色気に頼らず、凛とした佇まいと卓越した所作で男たちを圧倒する姿は、女性映画の金字塔としても高く評価されています。
さらに、東映京都撮影所で「殺陣の天才」と恐れられたのが若山富三郎です。幼少期からの武道経験に裏打ちされた身のこなしは圧巻で、重厚な体躯からは想像もつかない俊敏な居合斬りや長ドス捌きは、映画関係者から「若山富三郎以上の殺陣師は日本映画界に存在しない」と称賛されるほどの伝説を残しています。