ルミノール反応とは?微量な血痕が青白く光る仕組みと偽陽性の真相
ルミノール反応が事件捜査で血痕の検出に使われる最大の理由は、血液中の赤血球に含まれる「ヘモグロビン」が強力な触媒として働くためです。
ヘモグロビンは、中心に「ヘム鉄(鉄イオン / Fe²⁺・Fe³⁺)」と呼ばれる金属錯体を持っています。現場にルミノールと過酸化水素水を混合した試薬を噴霧すると、ヘモグロビン内のヘム鉄が過酸化水素の分解を劇的に促進。過酸化水素から生成された活性酸素種がルミノールを急速に酸化させ、強い青緑色の発光を引き起こします。
つまり、ルミノール試薬が反応している対象は血液の細胞そのものではなく、血液中に大量に含まれるヘム鉄の触媒機能です。血液が乾燥して数年が経過していたり、水で徹底的に洗い流されていたりしても、微量の鉄錯体さえ残留していれば反応が起こる理由はここにあります。