急な動悸や体重減少の正体とは?甲状腺機能亢進症の症状と最新治療法
甲状腺機能亢進症の厄介な点は、日常的な疲労や精神的ストレスと症状が酷似していることです。しかし、注意深く観察すると特有のサインが現れています。代表的な甲状腺機能亢進症の初期症状として挙げられるのが、階段を上っただけで起こる激しい息切れや、安静時にも続く動悸や手の震えです。
こうした不調が起きる動悸や手の震えの原因は、血中に溢れた甲状腺ホルモンが交感神経を過剰に刺激し、心拍数を跳ね上げ筋肉を過敏に緊張させるためです。文字を書くときやコップを持つときに指先が震える現象は、医療機関を受診する大きな契機となっています。
また、食事制限をしていないどころか食欲が増進しているにもかかわらず体重が落ちていく点も大きな特徴です。甲状腺機能亢進症でやせる理由は、体内の基礎代謝が極限まで高まり、摂取したエネルギー以上に体脂肪や筋肉が急激に消費され尽くしてしまうからです。このほか「異常に汗をかく」「暑がりになる」「イライラして落ち着かない」「軟便や下痢が続く」といった症状が重なる場合は、身体が代謝の暴走を警告しているサインと捉える必要があります。