趣里の朝ドラ『ブギウギ』抜擢理由と歌唱力の真相|両親の反応と現在
デビュー当初、ネット掲示板やSNSでは「どうせ親のコネだろう」「親の七光りでのし上がった」という根拠のないバッシングや偏見が一部に存在していたのは事実です。しかし、なぜ趣里さんはそうした雑音を完全に封じ込め、国民的な実力派俳優としての地位を確立できたのでしょうか。そこには3つの明確な理由が存在します。
第1に、怪我による挫折と過酷な下積み経験です。将来を有望視されていたバレエ留学中、度重なるアキレス腱断裂や足首の剥離骨折により、プロバレリーナへの道を断念せざるを得なくなった趣里さん。失意の底から俳優を志した彼女は、親の名前を伏せて塩屋俊主宰のアクターズクリニックに通い、小劇場の舞台やミニシアター系インディーズ映画で泥まみれの演技修行を重ねました。
第2に、妥協を許さない狂気的な役作りです。映画『生きてるだけで、愛。』(2018年)で見せた過眠症のヒロイン役では、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。痛々しいほどのエモーションを全身から放つ芝居は、親の七光りなどという安易な言葉を誰も口にできないほどの凄みを帯びていました。
第3に、共演者やスタッフからの圧倒的な信頼です。『ブギウギ』の相手役を務めた水上恒司さんは、「趣里さんの現場での集中力と周りへの気配りは凄まじく、引っ張られるように芝居を引き出してもらった」と回想しています。現場で自ら汗をかき、謙虚に作品と向き合う姿勢こそが、ネットの偏見を覆す最大の力となったのです。