なぜ着物が消えたのか?戦時中の服装に見る庶民の知恵と統制の真実
Q1:もんぺと「すててこ」は何が違っていたのですか?
A1:すててこは主に男性が着物やズボンの下に履く薄手の吸汗用下着であるのに対し、もんぺは着物をほどいた丈夫な布地などで作られた外着(作業着・防空着)です。もんぺは足首を絞る構造になっており、防寒・防傷・防火性能を備えた活動着として明確に区別されていました。
Q2:国民服やもんぺを着ていないと処罰されたのでしょうか?
A2:法律によって「着ない者を直接逮捕・投獄する」という規定はありませんでしたが、大日本婦人会や警防団による街頭での指導、配給停止の示唆、空襲時に防空壕への立ち入りを拒否されるなどの強い社会的圧力が存在したため、実質的に着用を強制される状況でした。
Q3:防空頭巾は本当に爆弾から頭を守ることができたのですか?
A3:直撃弾を防ぐ強度は到底ありませんでしたが、空襲時に飛び散る建物の瓦礫、木片、ガラスの破片、火の粉から頭部や頸部を保護する上では確かな効果がありました。家庭にある古い綿入り着物を厚く重ねて仕立てる実用的な防護具として機能していました。