【プロ直伝】なぜ雲が平面的に?立体感と透明感を出す雲の描き方

【プロ直伝】なぜ雲が平面的に?立体感と透明感を出す雲の描き方とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

多くの初心者が直面する「雲がペラペラな板のように見える現象」。この背景には、視覚認知における記号化の罠が存在します。人間の脳は対象を簡略化して認識する癖があり、雲を「モコモコした外枠を持つ白いかたまり」として処理しがちです。しかし、実際の積乱雲や層積雲は、無数の水滴や氷の微粒子が密集した半透明の微粒子集団であり、内部に明確な輪郭線を持っていません。

第二の要因は影色の選び方です。白色のベースに対して純粋な無彩色のグレーを乗せてしまうと、空気中の散乱光が無視され、まるで泥がついたような不自然な濁りが生じます。日中の大気中では、上部からの直射日光だけでなく、青空からの「スカイライト(環境光)」や地表からの「照り返し(反射光)」が影の内部に強く干渉しています。雲の立体感 光と影の付け方を習得するには、影色にスカイブルーや微細な紫・温かみのあるアンバーを混色し、光の波長を意識した色彩設計を行う必要があります。

さらに、雲全体を一つの大きな塊として塗るのではなく、「複数の小さなマスの集合体」として光の当たる面・遮られる面を階層構造で捉えることが、平坦さを脱出するための根本的なブレイクスルーとなります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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