ピンク色のバッタの正体とは?出現確率と理由・幸運のジンクスを徹底解剖
ピンク色のバッタに関しては、インターネット上で少なからず誤解や誇張された情報が飛び交っています。生態に関する代表的な2つの盲点を整理しておきましょう。
誤解1:「脱皮を繰り返すと普通の緑色や茶色に戻る」のか?
ネットの知恵袋等でよく見られるのが「幼虫の時はピンクでも、大人になると緑色になるのか」という疑問です。結論から言うと、赤色症の原因が純粋な遺伝的変異である場合、脱皮してもピンク色のまま成長します。成虫になったクビキリギスが美しいピンク色の翅(はね)を広げる姿が確認されているのはそのためです。
ただし、ごく稀に環境要因(幼虫期の湿度や光の波長、食べていた餌の偏り)によって一時的に赤みが強く出ている個体の場合、脱皮のタイミングで通常の褐色へと近づいていくケースが報告されています。脱皮のたびに色合いが微妙に変化することはあっても、鮮やかな蛍光ピンクの個体が突然完全な深緑色に化けることは基本的にありません。
誤解2:「ピンク色だと即座に天敵に食べられて数日で死ぬ」のか?
「目立ちすぎるから寿命は数日しかない」という言説も極端な誤解です。確かに緑の葉の上では鳥やトカゲ、カマキリなどの捕食圧に晒されやすく、通常の個体よりも死亡リスクが跳ね上がるのは事実です。
しかし、昆虫の寿命そのものは体色によって縮まるわけではありません。ショウリョウバッタであれば成虫になってから霜が降りるまでの約2〜3ヶ月、成虫で冬を越す習性を持つクビキリギスであれば、秋に羽化してから越冬し、翌年の初夏まで生きるため最長で約1年近くの寿命を全うします。過酷な野生下でも、枯れ草の隙間や薄暗い茂みの深くに潜み続けることで、見事に生き延びて成虫になる個体が存在するのです。