「ヌルヌル秋山」事件の真相とは?秋山成勲が見せた復活劇の全貌
騒動の波紋はリング内に留まらなかった。大手紙からスポーツ紙、週刊誌に至るまで、連日のように「不正」「イカサマ」の文字が躍った。当時のテレビ局には抗議電話が殺到し、秋山が出演していたCMやテレビ番組は即座に差し替えられた。日本中が彼を糾弾し、一時は街を歩くことすら困難なほどの孤立無援状態へと追い込まれた。
格闘技界の重鎮やファンからも容赦ない批判が浴びせられた。柔道時代から囁かれていた「道着に滑り止めを塗っていたのではないか」という過去の噂までが掘り起こされ、彼の存在そのものが否定される事態となった。無期限処分が解けた後も、日本のリングに上がれば会場全体から凄まじいブーイングが巻き起こる。どこへ行っても「悪役」としてのラベルを貼られ続けた日々は、アスリートとしての精神を極限まで蝕んでいった。