能登地震は南海トラフの引き金か?専門家が明かす連動の真相と備え

能登地震は南海トラフの引き金か?専門家が明かす連動の真相と備えの疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。

大地震の後には、決まって「次はあそこが危ない」「〇月〇日に南海トラフが起きる」といった終末論的な予言や噂がネット上で拡散します。能登半島地震の後にも、X(旧Twitter)や動画投稿サイトを中心に以下のような言説が急速に広まりました。

「日本海側で揺れた後は、必ず太平洋側で巨大地震が連動する歴史法則がある」
「深海魚の漂着や井戸水の濁りは南海トラフの前兆現象に違いない」

災害社会学および情報行動論の視点から見ると、人間は激しい社会的ストレスや将来への不安に直面した際、「不確実性を解消するために、分かりやすい因果関係を信じたがる」という心理傾向(認知的閉鎖欲求)を持ちます。科学的に「いつ起きるか特定できない」と言われるよりも、「〇〇が原因で起きる」というデマのほうが、直感的に腑に落ちてしまいやすいのです。

歴史記録を遡ると、確かに1944年の昭和東南海地震、1946年の昭和南海地震の前後には、鳥取地震(1943年)や三河地震(1945年)など内陸での地震が相次ぎました。これを根拠に「連動説」を唱える言説もありますが、過去数百年の地震履歴全体を統計解析すると、日本海側と太平洋側の地震発生順序に有意な相関関係は認められないことが、文部科学省の地震調査研究推進本部をはじめとする研究で示されています。

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