内海聡のおすすめ本と読む順番|医学不要論から食の真相まで徹底比較
内海聡氏の書籍を読み解く上で、その特異な医師経歴と活動の原点を知ることは欠かせません。同氏は1974年兵庫県生まれ、筑波大学医学専門学群を卒業後、東京女子医科大学附属東洋医学研究所や東京警察病院消化器科などで勤務した、生粋の臨床医です。漢方医療や消化器内科、救急医療の現場に身を置いていました。
転機となったのは、精神科医療や地域医療の現場で目撃した「薬漬け医療」の現実でした。自著や過去のインタビュー手記で語られている通り、患者が症状を訴えるたびに薬が増やされ、心身を蝕まれて廃人のようになっていく臨床の現場に強い違和感を抱いたといいます。「病気を治すはずの医療が、新たな病気を作り出しているのではないか」という痛切な疑念が、現在の活動へと向かわせる原動力となりました。
その後、断薬支援を中心とする独自のクリニック「Tokyo DD Clinic」を開院。さらに、西洋医学の薬害被害者の救済や情報発信を目的としてNPO法人薬害研究センターを設立しました。現代医療のメインストリームから完全に距離を置き、食事療法、温熱療法、精神分析を組み合わせた自由診療のアプローチをとる姿勢は、既存の医学界から激しい反発を招く一方で、病院を転々としても治らなかった難治性患者やその家族にとっては「最後の駆け込み寺」として機能することになったのです。