なぜ武雄市図書館は炎上した?ツタヤ・スタバ導入の真相と現在の実態を徹底解説
なぜ武雄市図書館は炎上した?ツタヤ・スタバ導入の真相と現在の実態を徹底解説の詳細について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
熱狂的な称賛が広がる一方で、図書館運営の根幹を揺るがす深刻な問題が次々と噴出しました。最も激しい批判を浴びたのが、通称「武雄市図書館の蔵書問題」です。
2014年から2015年にかけて、市民グループや地方議員による情報公開請求や現地調査によって、リニューアル時に購入された追加蔵書約1万冊(購入予算約2000万円)の内訳が明らかになりました。そのリストには、以下のような信じがたい図書が多数含まれていたのです。
- 発売から10年以上が経過し実用性のない『Excel 2000』や『MS-DOS』の古いPC解説書
- 佐賀県の図書館であるにもかかわらず購入された『埼玉のラーメン店ガイド』
- 真偽不明のスピリチュアル本、占い本、タイ古式マッサージの手引書
- 公立図書館の公費で購入するには極めて疑問の残る古い実用書や文庫本
調査の過程で、これらの図書の多くがCCCのグループ企業であったネット通販会社「ネットオフ(現リネットジャパングループ)」からの一括調達であった事実が浮き彫りになり、「民間企業の不良在庫処分に税金が流用されたのではないか」という疑惑がネット掲示板やSNSを起点に爆発的な炎上へと発展しました。
さらに深刻だったのは、貴重な郷土資料の廃棄・縮小問題です。新館のオープンに伴い、展示スペースやカフェスペースを確保するため、長年にわたり蓄積されてきた武雄の歴史文書、古地図、蘭学資料などの貴重な地域史料が書庫の奥深くに追いやられ、一部が廃棄処分されていたことが発覚。日本図書館協会(JLA)や図書館情報学の研究者たちから、「公立図書館が担うべき『地域の記憶の継承』を放棄し、商業的なカフェに成り下がった」と厳しく糾弾されました。
また、貸出カードにTカードを採用したことによる読書履歴と個人情報の商用利用への懸念も議論を過熱させました。日本の図書館界には戦後脈々と受け継がれてきた「図書館の自由に関する宣言」(利用者の読書傾向を行政や企業に漏洩させない原則)が存在します。民間のポイントシステムと公的な読書記録が結びつくリスクに対し、市民団体からの抗議や住民監査請求が相次ぐ事態となりました。