なぜ実物より損をする?写真写りが悪い美人の謎とプロの解決策
写真や映像において、被写体の個性を最大限に引き出す手法として「光と彩度の演出」がある。映画『ヘルタースケルター』やNetflixのオリジナル作品などで知られる写真家・映画監督の蜷川実花は、鮮烈な色彩と計算し尽くされた光線によって、被写体が持つ圧倒的な存在感を画面上に定着させてきた。
彼女が手がけるポートレート写真の多くは、ただ顔の輪郭を記録するのではなく、周囲の空間や陰影、色調との調和によってドラマを生み出している。陰影が強く出すぎて老けて見えたり、フラッシュの直光で平坦に見えたりする現象は、光のコントロール不足が原因だ。実物の持つ華やかさや透明感は、適切な光の角度と環境光によって初めて二次元の上に再現される。