なぜ今サーモン料理専門店や鮭バルに熱狂?予約殺到の真相と名店解剖
サーモン料理専門店の厨房では、鮭というひとつの素材が驚くべきバリエーションへと昇華されています。店舗によっては100種類以上もの鮭料理がオンメニューされており、訪れるたびに新たな味覚の発見があります。
その筆頭が、来店客のほぼ全員が注文する名物「生鮭の食べ比べ」です。ノルウェー産のアトランティックサーモンが持つ濃厚な脂の甘み、国内の冷涼な清流で丹精込めて育てられたご当地サーモンの引き締まった身質と上品な香りなど、数種類を一皿で比較することで、鮭が持つ本来の奥深さに圧倒されます。調味料も数種類の天然塩、柑橘、特製醤油が用意され、素材の輪郭を際立たせる工夫が凝らされています。
そして現在、SNSを中心に凄まじい反響を呼んでいるのが「サーモンレアカツ」です。刺身用の極上サーモンに極薄の衣を纏わせ、高温の油で数十秒だけサッと揚げたこの一品は、外側のサクッとした軽快な歯ごたえと、中心部のひんやりととろけるレアな舌触りのコントラストが絶妙です。タルタルソースにいくらをふんだんに混ぜ込んだ特製ソースを絡めて頬張る瞬間は、まさに専門店の真骨頂と言えます。
また、鮭ハラス焼きとワインのペアリングも外せません。脂の乗った大トロ部位であるハラスを香ばしく直火で焼き上げ、そこにキリッと冷えた白ワインや軽やかなスパークリングワインを流し込む体験は格別です。前述の広島中町店のように、常時8種類のグラスワインを揃え、専用サーバーから樽生ワインをリーズナブルに提供する鮭バルでは、脂の旨味をワインの酸味が心地よく洗い流す至高のマリアージュを気軽に堪能できます。